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山内経之

『戦争の日本中世史: 「下剋上」は本当にあったのか (新潮選書) | 呉座 勇一 』
この本を見て彼の名前を知ったのだが、なんともいえない気分になった。

この不動明王の像内に納められた古文書は、暦応2年(1339)の常陸合戦に高師冬に従軍して戦死した山内経之(やまのうち・つねゆき)の菩提を弔うために納められたもので、 69通のうち50通が山内経之の自筆書状と認められる。いずれも平易な仮名文で、 その内容も日常の生活に関するものや常陸合戦の陣中から留守宅の妻子や高幡不動の僧侶などにあてたものがほとんどである。前者では、鎌倉にあって訴訟中の経之が担当奉行の配下に酒を振舞いたいが大勢なのでままならない、など現代とあまり変らない役人接待のあり様を伝えるものや、後者では、 従軍費用を借金によって工面したり、乗馬も倒れ、兜も懐れて他人のものを借りて戦っている激戦の状況や、留守宅の妻子を思う心情を述べたものなど、当時の弱小東国武士団の実態を赤裸々に伝えて興味深いものがある。

参考資料
http://bunka.nii.ac.jp/db/heritages/detail/197606
https://www.kyohaku.go.jp/jp/kankou/haifu/yomimono_data/0018.html
https://hajimete-sangokushi.com/2018/12/10/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E8%BB%8D%E5%BF%A0%E7%8A%B6/
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